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幸福な食卓

yahoo!のオンライン試写会で、「幸福な食卓」を見てきました
来年1月に公開の模様。邦画です。

というわけで感動覚めやらぬ内に感想でも書こうかなと思うのだが、なんせ公開前なのでなにを書いてもネタバレになりそうで怖いですな
というわけで、以下ネタバレかもしれないですという注意書きを書きつつ感想にいこうかと思います!

邦画で、しかも本当に日常的な話ですな。
本当に普通の家庭で…といっても出来の良さからいってちょっと上流っぽさを感じてしまう庶民なワシなのですが(笑)一応舞台は普通の家庭で、普通の町です。で、主人公は中学生で受験生でもある少女。
彼女の家庭は、

・父親を辞めると宣言し教師を辞めた父親
・家を出ていった母親
・成績優秀にも関わらず大学に行かずに農業を始めた兄

という、どこか一筋縄ではいっていない家庭です。唯一主人公だけが本当に平凡に暮らしているという感じ。その家庭崩壊ともいえる状況の中、主人公は転校生である男の子と恋におちていくのだが、その彼というのがこれまた爽やかなんですな!いわゆるプラス思考な人です。爽やかでヤル気があって。
そんな彼によって家庭崩壊という側面から飛び出して学校生活を笑顔で送っていた主人公だけど、クリスマスの朝、その彼が死んでしまうんですな
ここは思わず泣きました!
彼は、主人公にクリスマスのプレゼントを贈るために新聞配達というバイトをしていたんだけど、その時に事故にあってしまったわけです。だけど彼の家庭はお金持ちでして、それでも彼がそのバイトをしたのは、主人公が「頑張ってバイトで溜めた金で買ったプレゼントの方が喜ぶタイプだから」!
…いやもう本当に泣きました。やるせないですな、主人公も手編みのマフラーをプレゼントするはずだったのに(このローカルさがまたGOOD)突然お通夜のシーンになりましたから…もしや!?と思ったらドンピシャでしたね
そんな悲しみにくれる主人公の前で、家族は段々とそれぞれの道に戻り始めるんですな。父親は父親として戻り、母親は家に帰ってきて…。兄にもまたエピソードがあるんだが、それもテーマ的には結構大きいところを占めてる感じでした。

この映画では「近くにいすぎると見えない」というような言葉が何度か出てきました。
テーマ的には家族崩壊~家族が戻っていくまでを描く感じのようだけど、この他人にだから出来ることという部分が結構納得してしまったところです。
余談だが、昔何かの恋愛の歌で「認めてくれるのが家族だけなんて悲しいよ」というような歌詞がありまして、何て視野の狭い歌詞なんだろうなあと思った記憶があります。ま、恋愛の歌詞なんだからそんなモンかと思いつつ。誰が歌っていたのかも忘れてしまいましたが;
家族、友達、恋人。
自分を取り巻く人間の中で、自分を認めてくれる人々がこれですね。
俗的にいえば恋人だったら何でも許してくれる的なムードがありますけど(笑)それはそれとして、やはりそれぞれ許容範囲じゃないけど、出来ることが違うんだろうなあと思います。どこまでという区切りはないけど、映画でも出てきた言葉でいえば「役割」が違う、と…。
それが台詞にも出てきていて、兄の彼女が言っていたのがこれです。

「友達や恋人は何とかなるよ」
「家族って作るのは大変だけど、その代わり滅多に無くならないからさ」

だから家族にはもっと甘えれば良いよ、とと台詞は続いていました。
現代社会的ではその甘えの上限が飽和しすぎて色々問題が起こってますけど、映画なのでそれは除外するとして、この台詞は何だか心に残りましたね

この台詞が心に残るのって、自分にとって「ああ、そうだよな」って思う部分があるからなのかもしれないなと思いました。
やっぱり生きていると、傷つくこととか嫌なこととか全て捨てたくなるときってありますよね。その時に、ヤケになって何かをしてしまったり、何もかも捨ててしまったり、逆に誰かを物凄く傷つけてしまったりすると、もうどこにも返れなくなったりするときがあると思うんです。
誰かを裏切ったり誰かに裏ぎられたりして、今まで安全だったはずの場所がなくなってしまったり…まあ色々あると思います。時には間違ったことをしでかしてしまったりとか。
そういう時、自分のキズを一緒に背負ってくれるのが家族なんじゃないかなと思ったりします。例えば世間体とか考えたら、中途半端な友達の場合は離れていくと思うんですね。だけど家族はそれでもそれを許してくれたり、支えてくれたりする。状況は違うけど、ワシも過去にやっぱりそれに近い経験があって、その時は本当に家族に感謝しました。自分のせいで家族が傷つけられたりするのは嫌ですけど、それでも許してくれるんだから凄いです。本当に不思議な絆ですね、家族って…

家族愛を描く映画は多いし、感動するものが結構沢山あるなと思っています。
この映画は邦画なので入りやすいかもしれないです共感できるところがちょこちょこありますね!
特に現代なんかだとこの映画は響くものがあるかもしれません。
それに主人公の女の子が清楚な感じでよかったです!素朴ともいえるかもしれないですが、イメージとしては優等生に近い感じですな。でも、そういう彼女の家庭が、実はそんなふうに崩壊しているというギャップがなんともいえない感じがあります。
実は今日、巧妙が辻スペシャルを見た後にこれを見たのだ!(笑)
だから演技的にはさすがに「やはりこうなるか」という感じが拭えませんでしたけど、なかなか良い作品だったなと思います。
心温まるというのは、こういう感じでしょうな

 幸福な食卓

「幸福な食卓」公式サイト 
http://ko-fuku.jp/pc/

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