[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
アレとかコレとかソレとかもろもろ語っちゃってます!
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
久々の戦争関連映画、そしてナチス関連!
エリート養成機関「NAPOLA」なのだそうですが、このNAPOLAも略のようですね。
レビューがあるかなあとネットで調べてみたら、さすがにドイツ語や英語のサイトが多くて、検索トップはほぼ外国語でした!
映画を見ていたら、これは総統直下の士官学校ということでした。政治がどうのという言葉がちらっと出てきていたので、実際は政治にも関係していたのかなあなどと思いますが…。
ナチスにはヒトラーユーゲントとかSSとか色々関連する固有名詞を見かけますけれど、このNAPOLAというのは初めて聞きました。色々あったんだ!
この映画はドイツ映画ですね。
今回キャスティングからして嬉しかったのが、本当にドイツの方が演じてらっしゃった事です!全員そうかは分からないけど、ナチスを描いた映画って結構あるけどアメリカ映画だったりイギリス映画だったりすることがありますよね。日本まで来ていないだけかもしれないけれど、ドイツ映画でこのように見ることは少ない気がします。個人的にドイツが好きなのでちょっと嬉しかった
そしてストーリー。
もっと戦争シーンが入ってくるのかなあと思いきやそれほどではありませんでした。
あくまでNAPOLAという機関を描いているという感じで、その機関の中で少年(?)達がどう選択していくか…というような雰囲気。
訓練のシーンが多いんだけど、その辺りは痛いシーンもさすがに多かったです。戦争映画(特に友情を描くもの)には顕著ですけれど、まざまざとした人間関係があって、そこがやはりグッときました。
戦争映画では良く涙が出てしまうんだけど、今回はそうでもなかった。
自分の中でナチ映画といえば「Swing Kids」がどうしても抜けないです!でもドイツ映画じゃないんだな、あれは…ううむ。
主人公フリードリヒはボクシングの才能を認められてNAPOLAに推薦で入ることになったのだけれど、大元は質素な家庭の息子。NAPOLAはボクシングをやるには環境も整っているし学費はいらないし、卒業すればエリートになれるというメリットがあり、フリードリヒはそれに惹かれ、親の反対を押し切って家を飛び出します。
当初フリードリヒは上級生を敵に回したりという事がありましたが、そのうちに段々とナチスの掲げる思考に傾き始めました。
しかし、そこで展開する周囲の人間関係とか、教官や上級生の本質とか、友人の家庭環境などを見ていき、更には過酷な訓練で友人が死んだこと(しかもその死は省みられなかった)を契機に、その思考に反旗を翻すような行動を起こします。
そうしてフリードリヒは、NAPOLAから強制的に出て行かされることになったのです。
…雪の降る中でNAPOLAの建物を見つめ去っていくところで映画は終わるのですが、その後、本当のNAPOLAがどのような経緯を辿ったかについてが文字表示されていました。
戦争映画を見ると、恋愛機軸でない限りはいつも、あまりにも残酷だと感じます。
そのようなありきたりな言葉で表現するのも心苦しいけど、戦争を正当化すればどんなに酷い仕打ちも国家の為と言う…本当に大義名分だなあ。そして、このような機関においては本当にマインドコントロールだと思う。権力の傘の下で反り返る人間すら正当化されてしまうし、それでもそれが国家のためだとしてしまえば人権などありえない。
本当に恐ろしい世界ですな。
そういえば、もしかしてあれもドイツ映画だったかもしれないですが「エス」という映画がありましたよね!
「エス」は、監視役と囚人役に別れて実験をしていくうちに、まるで本当にそのものであるかのようになっていく…というとても恐ろしい事実を元にした映画だったと思うのですが、正にあの状態ですね。
しかしNAPOLAでは、最終的に主人公が正しい(という言葉でよいのだろうか?)選択をしたところが良かったです。その権力から去っていったところで、ストーリーとして救いがある感じがしました。